腸閉塞(消化管内異物)                  消化器疾患

[2014年08月21日]

元気や食欲はあるものの、フードを食べても、お水を飲んでも嘔吐が止まらないと来院された子ネコちゃん。

何にでも興味を持つ時期ということもあり、普段からいろいろなものをかじっているみたいでした。

誤食による消化器疾患を疑い消化管造影検査を行ったところ、小腸部領域で腸閉塞を示唆するレントゲン所見が見られたために急遽開腹手術を行いました。

小腸内に太いひもを束ねたようなものが詰まっていました。

飼い主様に確認したところ、草履の鼻緒の一部を噛みちぎったものだそうです。それを遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまったものと思われます。

 

この子のように好奇心旺盛な子犬、子猫さんはもちろんのこと、何でも口にしてしまう子、おもちゃをバラバラにする癖のある子などは誤食の可能性は高くなってしまいます。

今回のように開腹手術となってしまったり、最悪命を落とすことさえありますので、小さい子供と同じで「手の届く範囲」ではなく、「口の届く範囲」に食べちゃいけないものは極力置かないよう、皆様も日常注意なさって下さいね。

かむい動物病院(東大和市、小平市、東村山市、立川市、武蔵村山市)